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不動産売却の前に知っておきたいこと
不動産売却の際には、通常では考えられないほど大きな金額が動きます。ところが、ほとんどの方にとって不動産売却は未経験で、何をすればいいのかわからないものです。不動産売却で失敗しないためにまず必要なのは、不動産売却の基本的な情報を知っておくことです。
こちらでは、福岡市を中心としたエリアで不動産売却をサポートしている「ハウジング・フィッター」が、大切な不動産の売却で成功するためのポイントや事前準備などをご紹介しています。
家を売る理由は?
- 新しい住まいに住み替えるため=
- 使用していない物件を処分するため
- 離婚したため
- 転勤が決まったため
- 親族から不動産を相続したため
- 大きな金額が必要になったため
- 住宅ローンを支払えなくなったため
買主への売却理由の伝え方
不動産売却では、その不動産を買いたいという買主を見つけて売ることになります。買主としては、購入後の生活に影響を与える可能性もあるため「なぜこの物件を売りたいのか」という理由を知っておきたいものです。プライバシーも関わるため悩みどころではありますが、売却理由はどこまで伝えるべきなのでしょうか。
告知義務
売主は買主に必ず伝えなければならないことが決まっており、これを「告知義務」といいます。以下のような内容は告知義務に含まれるため、必ず伝えなければなりません。
- 物理的瑕疵……雨漏りや破損のような目に見える欠陥や不具合
- 心理的瑕疵……自殺や事故など、事件が起こったという事実
- 環境的瑕疵……近隣からの騒音や問題のある施設など周辺環境
- 法律的瑕疵……再建築不可物件など法律的な制限
売却理由の売却額への影響
物件に見た目からわかるような瑕疵があった場合、売却額は確実に下がります。そのほか、瑕疵にあたるものがあった場合は確実に伝え、買主が後から「だまされた」と感じないようにすることが重要です。ただし、離婚などが理由で売却する場合などは瑕疵にはあたりませんので、無難な内容を伝えるだけで問題ありません。
売却の流れ
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step 1 ご相談・査定依頼
- 不動産会社へ問い合わせて、売却を考えている不動産の相場について調べましょう。無料査定を活用することをおすすめします。
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step 2 物件調査・価格提示
- 不動産会社による現地調査で、売却したい不動産の状況や周辺の環境、市場相場などの条件をもとに査定価格を算出します。
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step 3 媒介契約の締結
- 仲介売却を依頼する不動産会社が決定しましたら、媒介契約を締結します。
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step 4 売却活動の開始
- 不動産会社がチラシやインターネットなどを活用して不動産を宣伝する売却活動や、購入希望者との交渉がスタートします。
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step 5 買主様と売買契約を締結
- 不動産の購入をご希望の買主様が見つかりましたら、売買契約となります。
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step 6 物件引き渡しと決済
- 不動産の代金を受け取り、物件を引き渡します。
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step 7 売却後の確定申告
- 不動産売却後、売主は不動産売却によって得た利益にかかる税金を納付するために確定申告を行います。確定申告によって税金の額を減額できる特例制度もあります。
不動産査定
「不動産査定」とは、不動産がいくらで売れるのか不動産会社が査定を行うことです。不動産の価格はさまざまな条件を調べることで算出でき、不動産会社の多くは無料で査定を行っています。査定には、大きく分けて「机上査定」と「訪問査定」があります。
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机上査定
不動産会社が事前に売主様からヒアリングした内容などをもとに、査定する方法です。不動産の立地条件や路線価、周辺の相場などをもとに算出します。
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訪問査定
不動産会社が現地調査を行って、詳細な条件をもとに価格を算出する査定方法です。机上査定ではわからないことまで詳しく調べられます。
チェック項目
権利や法令に関すること |
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建物・敷地に関すること |
構造、部屋数・間取り、建築経過年数、住宅の向き、地形、境界など |
周辺相場 |
近隣の売却物件の売出し価格、取引価格 |
管理状況(マンションの場合) |
管理形態、修繕積立金、管理費、建物の維持修繕の実施状況、長期修繕計画、フローリングの規則など |
必要書類
書類名 | 内容 |
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登記済権利証(登記識別情報通知) | 名義人であることを証明するための書類 |
固定資産税納税通知書 | 不動産にかかる固定資産税額などが記載された書類 |
間取り図 | 家の間取りや各部屋の広さが記載された書類 |
建築確認通知書 | 法の定める規定に合致して建築していることを証明する書類 |
管理規約・長期修繕計画表 | (マンションの場合)修繕計画などが記載された書類 |
書類名 | |
登記済権利証(登記識別情報通知) | |
固定資産税納税通知書 | |
間取り図 | |
建築確認通知書 | |
管理規約・長期修繕計画表 | |
内容 | |
名義人であることを証明するための書類 | |
不動産にかかる固定資産税額などが記載された書類 | |
家の間取りや各部屋の広さが記載された書類 | |
法の定める規定に合致して建築していることを証明する書類 | |
(マンションの場合)修繕計画などが記載された書類 |
査定費用
不動産査定は、ほとんどの不動産会社が無料で行っています。査定は不動産会社にとって営業の一環であり、不動産を売却することで仲介手数料を得ることが不動産会社にとっての利益になるからです。なお、有料で行われる査定の多くは不動産鑑定士による不動産の評価額を調べるものであり、不動産会社による通常の査定とは異なります。
媒介契約
不動産会社に依頼して不動産売却を行う際には、不動産会社と売主様との間で「媒介契約」という契約を結びます。媒介契約には、不動産会社による売却活動や売主様との契約期間、仲介手数料など、仲介売却に関する詳細な条件が記載されています。媒介契約のメリットは、事前に詳細な契約内容を明確にすることでトラブルが起きにくくなることです。
3種の媒介契約
媒介契約は「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」という3種類に分かれます。
一般媒介契約 | 複数の不動産会社と同時に契約を結ぶことができ、多くの情報を流しやすくなる契約方法です。ただし、レインズへの登録が必須ではないため検索にかかりにくく、立地条件によっては買主が気づかない場合もあります。 |
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専任媒介契約 | 不動産会社1社としか契約を結ぶことができない代わり、責任を持って取り組んでもらえる契約方法です。不動産売却のための販売活動は契約した1社だけに頼ることになりますが、売主様が自分で買主を探すこともできます。 |
専属専任媒介契約 | 専任媒介契約と同じく、不動産会社は1社としか契約を結ぶことができない契約方法です。売主様自身で買主を探すことはできず不動産会社に任せる必要がありますが、報告頻度はもっとも高く、積極的に活動してもらえます。 |
レインズ
不動産に関する情報は、不動産会社ごとに異なっているのが普通でした。しかし現在では 「REINS(レインズ)」というコンピュータネットワークシステムを活用することで、全国の不動産情報が集められています。
レインズとは、全国から集められた物件情報が登録された不動産会社共通のデータベースです。専属専任媒介契約や専任媒介契約を締結した場合、不動産会社は指定の期間内に不動産をレインズに登録する必要があります。
各地の不動産会社が持っている情報はレインズのネットワークで集約されるため、どこの不動産会社からでも簡単に必要な物件情報を検索できるようになります。
囲い込みのリスク緩和
以前の不動産業界の問題として、「囲い込み」というものが挙げられます。囲い込みとは、売主から売却依頼を受けた物件情報を他の不動産会社には共有せず、自分の顧客にだけ紹介して利益を得ようとする手法です。
囲い込みをすることで不動産会社は売主・買主の両方から仲介手数料を得られる反面、それでは売主が要望に合う買主に売却できるチャンスが減ってしまいます。そこで生まれたのがレインズです。
メリット
レインズに登録することによって、以下のようなメリットが得られます。
- 物件を早期売却できるようになる
- 複数の不動産仲介会社に売却依頼をする必要がなくなる
- 売主が作成した間取り図をレインズから公開できる
事前準備・必要な書類まとめ
不動産売却の際には、手続き開始から売買契約締結までの間にさまざまな書類を用意する必要があります。
土地・建物登記済証(権利証) | 売却を予定している不動産の名義人を証明するための書類です。 |
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実印 | 売主の実印です。名義が共有になっている場合は各々の実印が必要になります。 |
印鑑証明書 | 実印を登録した市区町村の窓口で申請する証明書です。発行は提出の3カ月以内にする必要があります。 |
固定資産税・都市計画税納税通知書 | 年税額の確認や買主との税負担割合を清算するために必要となる書類です。 |
物件購入時の書類 | 物件を購入した際に渡された、パンフレットや管理規約、管理組合総会議事録などが必要です。 |
建築確認通知書・検査済証 | 物件が建築基準法に定められた内容に合致していることや建物の工事完了検査を確認したことなどが記載された書類です。 |
建物に関する書類 | 売却する土地の境界線や建物を正確に把握するための測量図や建物図面、建築協定書などの書類です。 |
物件状況等報告書 | 建物や土地など、これから売却する物件の状況を詳細に記した書類です。 |
設備表 | 物件の売却後、買主への引き渡しの時点での設備の有無を記載した書類です。 |
印紙、または印紙代 | 不動産売買契約書に貼付するために必要な印紙です。支払う印紙代は売却代金によって変わります。 |
本人確認書類 | 運転免許証、パスポート、各種健康保険証など本人を証明する書類です。 |
仲介手数料 | 不動産仲介会社への成功報酬として支払う手数料です。 |
ハウジング・フィッターに何でもご相談ください!
不動産売却は高額なお金が必要になるうえに、多くの方にとって未経験の取引です。だからこそ、売却に対して不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
福岡市を中心としたエリアで不動産売却をサポートしている「ハウジング・フィッター」の代表は、不動産業界歴20年のベテランです。豊富な経験を活かし、不動産に関することでしたら幅広く対応できることが強みです。不動産売却に対して不安を感じていることや気になることがありましたら、どんなことでもご相談ください。
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